笑顔。〜君の声と一緒に〜




つぎの日。


前言撤回!!!
何このグダグダ感!!
真面目にやれよーーー!

黒髪は読書してるし。
赤髪はピンク髪とテレビゲーム。
金髪なんかいないし!!


凛「黒髪さん、あのーどのへんが軽音部何でしょうか。」

黒髪は目も向けずに言った。
仁「今日はアイツが来てねぇからやりたくてもやれねんだよ。そんぐらい知っとけ。」

仁「あと、俺のことは仁って呼べ。」




し・る・か・よ!!
何『こんなことも知らねえの?』みたいな顔してんの?

ていうかアイツって誰よ!!


仁なんて呼び捨てしたくないけど我慢するか。



凛「わかったわ、仁。あの、アイツって誰で...」
長身男子「仁、できた。あと、もう学校来ない...」

いきなり長身男子が後ろから出てきた。


仁「おー。悪いな。ありがとう零。」


零「ん...。誰この男の子...。まぁいいや。興味無い...。」

零と呼ばれた長身男子は長い緑の髪の間から綺麗な顔を出し、僕をじっと見て『眠い』と言って出ていった。


仁「洸、花、やるぞ!凛!お前は楽器なんかできるか?」

凛「あ、え、ピアノなら...」



花「凛ちゃーん!ここにキーボードあるよー!!楽譜おいとくねー!」

凛「え。ピンク!そんないきなり弾けないわよ!」

仁「嘘つくなよ。お前全国ピアノコンクール1位兼全国模試1位だろ。そんだけ頭よけりゃ弾ける。」

なんでこいつこんなこと知ってんだ!
まぁ久しぶりに弾くか。

ピンクから楽譜を受け取りキーボードの前に立つ。

仁「じゃぁやるか。」

蒼「あぁー?俺抜きでやるつもりだったのー?ベース様だぞー。」

金髪が入ってくる。


仁「早く場所につけ。」

仁がマイクを持ったまましゃべる。


金髪は全く今来たばっかなのによー。とかぼやきつつ場所につく。


花「じゃあ行っくよぉー!!」



洸「花、お前調子乗ってんじゃねーぞー。チビは黙っとけ。」

花「洸君ひどっ!!僕まだ高1だもん!これからだもん!」


仁「ごちゃごちゃうるせえ。やるぞ。」

ピンクは半泣きだ。


まぁ、ほっとこう。


赤髪のドラムで始まる。

前奏は普通に弾けた。

でも、仁が歌い出した瞬間。



心臓がドクンとなる。



感動で頭が動かなくなる。
仁の声が僕の耳に流れ込み、何も考えられなくなる。




洸のドラムに蒼のベースに花のギターが仁の声にとてもあっていて。



仁の激しく暖かい声が僕の心を動かす。



楽しい!気持ちいい!
もっと聴きたい!この4人の音をもっと聴きたい!


僕は無我夢中で弾いた。


曲が終わったあと、自然と涙がこぼれ落ちる。


仁がニヤリと笑い僕を見る。


仁「楽しかったか?」


凛「た、のしかっ、た、、。」


蒼「当たり前♪」
洸「とーぜんだろ。」
花「凛ちゃんのキーボードもすごいね!」


僕はまだドキドキしている心臓を抑え。

凛「凄かった。すごく気持ちよかった。
もっと仁の声を蒼のベースを洸ドラムを花のギターを聴きたい!」

仁「やっと笑ったな。これからずっと聴かせてやるよ。」
仁は満足そうに笑う。


蒼「笑った凛ちゃん可愛いね♡」
蒼はチュっと投げキッスをしてくる。



洸「お前何わらってんだよ!!ぁぅぁ...」
洸は顔が真っ赤になってる。


花君「凛ちゃん!やっと名前で呼んでくれたね!」
花は可愛い笑顔で僕を見る。


僕はこの人たちと居ていいかな?
また、裏切られるんしゃないかな?
僕が僕でなくなったら捨てられるんじゃないかな?


仁「俺らはお前を裏切らない。」


仁は優しい笑顔で僕を見る。


凛「う。ぁありがとう。」

涙が溢れ出る。


僕は間違ってない。
この人なら、僕を取り戻してくれる。

凛「仁、蒼、洸、花。よろしく!」