何も信じるな。
希望なんてない。
人は裏切る。
感情をなくせ。
絶対に自分を見せるな。
僕の名前は須藤凛(スドウリン)。
高校2年生。
僕って言ってるけど一応女子です。
今日からこの氷華高校に転校します。
転校先でもずっと1人でいよう。
誰も必要ない。
僕は僕1人でいいから。
卒業した後、誰こいつ?
いたっけ?くらいの存在になろう。
その為に前髪を伸ばしてメガネを買ったんだ。
教室に入り適当に自己紹介をした。
席につき目立たないように読書をしよう。
って思ってたのになんだよこれ!!
一番後ろの席だしラッキーって思ってたのに、僕の席の周りの男子ども!
女子はめっちゃ見てくるし。
いーなぁ。とか言われるし。
目立ちたくないのにー。
蒼「ねえ。須藤さん。俺、蒼(アオイ)ていうんだけど、よろしくね?」
前の席の奴、チャラそうだな。金髪。
無駄に顔綺麗だけど。
洸「俺は洸(コウ)。ってこいつ蒼のこと完全無視じゃん!ウケる!」
左の奴はガラ悪いな。
赤髪だしピアス開けすぎ。
こっちも顔は綺麗だな。
蒼「洸ひどいなー。ってか洸も無視されてるけどね?」
洸「うるせえ!お前もなんか言えよ!」
はずかしいからって僕にあたんなよ。
あぁうるせえな。
凛「僕に話しかけないでください。うるさい人は嫌いなんです。」
教室がざわつく。
前の金髪と左の赤髪は口を開いてアホヅラのまま固まっている。
すると右の奴がくつりと喉で笑う。
仁「いいねえ。お前気に入ったよ。」
は?
いきなり意味不明なことを言い出す黒髪。
こいつも無駄に顔綺麗だな。
仁「俺は仁。お前、俺の部活に入れ。」
は?はああああ!?
