『ガラッ』


ドアが開いて、そこから顔を見せたのは、知らない綺麗な女の人だった。


白衣を着ているから、病院の人だとは思うけど。


「あら、目が覚めた?」


クスリと笑う女の人は、同性である私ですらドキッとしてしまうほどで。


私は、女の人の質問に対して、首を縦にコクリと一度だけ振った。


「そう。ジン達呼ぼうか?」


おそらく、この女の人はジン達と呼ぶくらいだからあの二人とは何らかの関係があるのだろう。


「大丈夫です」


そう言うと女の人は、少し困ったように笑い私のいるベッドの隣にある椅子に、腰をかけた。


「サキちゃん…よね?」


「はい」


「私は、ツバサ。よろしくね」


ニコリと笑うツバサさんは、やっぱり綺麗で。


「はい…よろしくお願いします」