「…んっ…」


うっすらと開けた目には、真っ黒なカーテン、真っ黒なテーブル、とにかく黒で統一されている部屋に寝ていた。


しかし、よく見えないため枕元においてあった眼鏡をかける。


「どこよ…ここ…」


ちょっと待って?


ここってマジでどこ!?


家に帰らなきゃ!


あの人から電話が来てたら怒られちゃう。


帰ろう。


どこかわかんないけど帰らなきゃ。