Darkness love1

謝る私の肩をリュウがつかみ、揺する。


「や、めて…お母さんっ!やめてっ!お願いだからっ!」


「おい…」


ジンの声も、今の私には届かない。


「私を…捨てないでよぉ……」


「…少し落ち着け」


いきなり狂ったように泣き出した私をみて、ジンとリュウが困惑の声を出す。


「なんでっ!?なんで私なの!?お母さんっ…お母さん!捨てないでっ…っ!私の存在をなかったことにしないで!…っ…お願いだからっ…!いらない子なんていわないでよぉ」


「もうっ…ワガママなんていわないからっ…」


「サキちゃん…」


「リュウ、上の部屋連れてくぞ」


「おう!」


ジンに返事をして、どこかに行ったリュウ。


「とりあえず来い」


ジンは私を抱き上げ、もう一度階段を上りさっきの部屋に戻った。


「ジン……、ごめんなさい」


部屋に着いたときには、もうすでに落ち着いていて、さっきのことをジンに謝る。


「謝らなくていい」


「でもっ!」


「いい」