Darkness love1

「…何してる、早く来い」


ジンが呼んでる。


でも足は動かない。


「サキちゃん、どうしたんだよ?」


リュウも、動かない私を心配そうに見ている。


だけど、動かない。


いや、動けないの方が正しい。


「…お…とう…さ…」


「サキちゃん?」


いきなり発した私の声にリュウが戸惑う。


「お、と…さ…」


『何であんたが生きてて、あの人が死んじゃったのよ!?』


「ごめんなさい……。」


「サキちゃん…?」


「生きててっ…っ、ごめんなさっ…」


「サキちゃんっ!!!!」