Darkness love1

『おらぁっ!』


お父さんっ!


『この引き金引けば、お前の娘は死んじまうだろうなぁ?』


「お父さんっ!」


「私はいいからっ!!やめてっ!」


『娘を放してほしいなら、お前が代わりに死ねよ』


「いいからっ!ホントに!!お父さん!逃げてっっ」


「やっやめ『バーン!!!!!』


頭の中で、銃声が鳴り響く。


銃声とともに、血飛沫が飛ぶ。


そして、返り血で血だらけになる私。


今でも、繊細に覚えている記憶。


「…っ…はぁっ…はぁっ…」


「サキちゃん?」


リュウが、足を止めている私に気がつき、後ろを振り返り私の方を向く。


そして、リュウが後ろを振り返ったのにつられジンもこっちを向く。


でも、今の私にはどうでもいいこと。