「…サキ…」


私がソファーに座っていると、不意に隣に座っていたジンが話しかけてきた。


ジンが自分から話しかけてくるとなんて、滅多にない。


「何?」


私は不思議に思いながらも、ジンに視線を向けた。


……が、私はすぐに視線を逸らした。


な、なんなんだ!


あの目は!


彼は、熱を含んだような、すごく妖艶な瞳をしていた。