Darkness love1

「だからそのサキちゃんをおいてきた場所を言えって言ってんだよ」


この声は誰の声?


知ってるのに見えない。


タクしか見えないから。


タク以外の人は、ぼやけちゃって見えないの。


「サキの話はもう終わりだ。アイツは今頃…「ここにいるけど?」


私はタクに言葉を被せる。


何か…何もかもどうでもよくなって来ちゃった。


「サキ…」


タクが驚いたように、目を見開く。


そして、慌てたように口を開いた。


「サキっ!目を隠せ!周りを見るなよ!?」


その瞬間、記憶が一瞬にして戻った。


わかっちゃった。


こんなにもタクが憎い理由が。


あなたしか目に入らない理由が。


全部ぜーんぶわかっちゃった。