外に出て、タクシーを捕まえる。


「すいません!繁華街を抜けたところに倉庫がありますよね?そこまでお願いします」


行き先を告げると、タクシーの運転手さんの表情が変わった。


「繁華街を抜けたところの倉庫?あそこは物騒だよ?」


「大丈夫です!急いでお願いします!」


運転手さんは、なんだか腑に落ちない顔をして、車を発進させた。


だけど、そんなのは今はどうでもいい。


それよりも、タクは何を考えているのかの方が気になる。


許さないよ?


タク。


私の大事な人たちを傷つけたらね。