あぁ、楽しみだ。


楽しみでしょうがない。


バイクに乗りながら、さっきの電話の会話を思い出す。


『タクさん!情報入りました。俺らの挑発に鬼龍が乗ったそうです!』


『何でだ?今まで、全然乗らなかったじゃねぇか』


『姫が…どうとかこうとか言ってます』


『姫…?』


あぁ、そう言うことか。


思わずフッと笑いが零れる。


『場所は、龍火の倉庫だろ?今行く』


そう言って電話を切る。