「サキ…?」


もう、抵抗するのも疲れた。


ココに来てどれぐらい経ったのか。


何も喋らない私を、タクは少しだけ困惑の色を交えて見つめる。


「何…」


喋るのも疲れる。


何をするのも疲れちゃった。


しっかりご飯も用意されるけど、全然食欲が湧かない。


きっと悲惨なことになっているのだろう。


「これで言う気になったか?誰のところに居たのか」


その言葉に、私は挑発的に笑って見せる。


「ははっ…、だから言ってるじゃない。言わないってば…」


そう言えば、彼の眉がつり上がり、怒りに震える。