Darkness love1

そんなことを考えている間に、エレベーターは10階へと、着いていた。


エレベーターから一歩踏み出すと、そこには見慣れた扉がある。


私の身体がカタカタと震え出す。


だって、扉の前にタクが満面の笑みで、立っていたから。


「サキから、会いに来てくれるとは思ってなかったよ。サキ…、おいで?」


何も変わらないタク。


しかし、一つ変わったところがある。


雰囲気が少し違う。


少し?


いや、少しどころではない。


全然違う。