「っ…ひっ…」


ここに来てから、こうやって泣くのは、これで何度目になるだろう。


私はあの日、ジンたちが出て行ったあとに倉庫を出た。


いつも誰かしらいる倉庫は、誰もいなくて、ラッキーだと思った。


倉庫を出て向かった場所は、私がジンたちと会う前に住んでいたマンション。


確実に、そこにタクが居るはず。


そう思い、私は足を早めた。


できればタクに会いたくない。


けど、タクが私を求めるなら…。


私はタクに会いに行く。


私が犯した罪はこんなことじゃ償いきれないことは、わかってる。


どんだけ、タクの心に傷を負わせてしまったのかを考えると、こうするしか方法がないんだ。