「どこいっちまったんだよ…サキちゃん…」


俺はポツリと呟く。


「帰ってきてくれ…」 


じゃねぇと、アイツが壊れっちまう。


せっかく、人間らしさが出てきたのに。


このままじゃ、元に戻るかも知れねぇじゃねぇか。


あの時のように…。


サキちゃんと出会う前のように。


「リュウさん!ジンさんが!」


またか。


「あぁ、わかってる。今行く。アイツはドコにいる」