「もしもし…?」


私はいつも通り何回も掛かってくる電話の相手をしていた。


『オマエガコロシタ!オマエガコロシタ!オマエガコロシタ!』


いつものお決まりの台詞を言ってから、またいつものように


「サキ…っ…悪い…俺が悪かった…!許してくれっ嫌わないでくれ…」


と、弱々しく言う。


そして、私はいつものようにそれをなだめる。


「はぁ…」


電話を切ると溜め息が漏れる。


朝から最悪だ。


せっかく今日から、学校に行こうと思ってたのに。