Darkness love1

「ジ、ジン…、私、名前しか自分のこと知らない…」


「……」


「あ、れ?私って、…誰?」 


「……」


あ、れ?


何にもわかんない。


自分のこと知らない…よ?


ここにいる私は、本物?


それとも偽者なの?


「…いいんじゃねぇか?」


「…え…」


今まで口をとじていたジンが、無表情で言った。


「いい、って…どういうこと?」


「記憶がねぇならこれから他の記憶を作っていけばいいだろうが」


「…っ…」


「楽しい記憶だけを残して、悲しい記憶なんて捨てちまえ」