〜side???〜
ただ逃げた…

どこから…
とか
誰から…
とか
そんなのわからない…

闇しか無いこの薄暗い路地裏をボロボロな間々足を止めずに逃げた…

でも…
とうとう真夜中の公園に辿り着き満開に咲く桜の木の下で気が遠くなっていった…

「……さくら…嫌い…何だけどな…」

少女は、ポツリと綺麗な声で小さく呟き気を失った…

少女が覚えてるのは、桃色と綺麗な満月そして…真っ青な空のような澄んだ青色だった…