ある日、世界は急に変わってしまった。

世界中の人々が、未知の病気に感染して相次いで死んでいってしまった。

ある人は、これを花粉症と似たように捉えていた。

感染したら最後。
身体中のあらゆる水分、血を吐き出して死亡する。

どんな、人間だろうと関係無しに死んでいった。
最初は、一国の大統領がやって来た事で、壊滅的な崩壊を始めた。

それは、僕の家族や友達も例外では無かった。
たった、三日で、病気はみんなを苦しめ殺した。

治す手立ては無く、対応する術も見付けられないまま、人類の歴史は幕を閉じた。

ただ、気付いていないだろう。
僕らが、まだ残っている事を。

僕らは、まだ死んでいない。

まだ、手はあるかもしれない。
そんな期待を胸に。

僕らは、旅に出かけた。