安心する貴方の温もり

「その、社長さんが華柏を見て


一目惚れをしたらしくてな。


明日は、その社長さんと会ってきてれ。
ごめんな、華柏。」


父は、少し悲しそうな顔をしていた。


私は、会うぐらいならと思い


父に連絡をしてもらった。


翌日、私は待ち合わせ場所に立っていた。


「すまない、遅くなってしまった。
やっぱり、華柏は可愛いね!」


その人は、笑顔も素敵だった。


この人のは、霜月 拓磨(しもつき たくま)。


○○会社の、社長さんだった。


今日は、拓磨さんと朝からデートをするこ


とになった。


エスコートがやっぱり、大人のやり方だと


実感した。


「華柏は、何か欲しいものはある?
言ってくれれば、何でも買うよ?」


拓磨さんは、何でも買うって言う言葉が
多い。何でかな?


少し、不思議に思っていた。


でも、一緒にいるとその理由が何となく


分かってきたような気がした。


拓磨さんは、何か買わないと


それで繋ぎ止めていないと、離れていって


しまうと思っている。

「拓磨さん、物を買って繋ぎとめようとし
てもダメですよ?自分の気持ちを伝えない
と。そうじゃないと叶いませんよ?」


私もそうだった、あの時お母さんに謝って


いたら。こんなに後悔しなかったのに。