君の隣で。

《月乃side》
今日は憧れだった高校の入学式。
やっと着れる制服に袖をとおし、茶色で肩まである髪をかるく巻いて、いつもより身だしなみを気をつける。
いつもはそこまで気にしないけど高校生活の初日だし最初が肝心って言うじゃん?だから私は朝5時に起きて頑張った…
準備がおわって携帯をいじっていると。
ピンポーン
家のチャイムがなる。
「はーい。」
「早くこいよ、待ってんだから。」
上から目線のこいつは幼馴染の星也。
私より明るい茶色の髪に耳には2つずつのピアス。見るからにチャラい。
まぁ周りからモテるんだけど、実は私もその中の1人。
まぁ最近気づいたんだけどね…。
告白したいけど今の関係が壊れるのがいやだからまだ何も言ってない。
これからもそんな予定はないけどね。
星也と話しているうちに駅につき見慣れない景色をみながら少しずつ高校に近づく。私も少しずつ緊張してきた。
「なにボーッとしてんの?」
「え?いや、緊張するなーって思っただけ。星也はなんとも思わないの?」
「しねーだろ。たかが入学式だぞ?」
「なんでよ、クラスどーかな?とかさ、有紗と離れたらどーしよう。とかさいろいろ考えちゃうじゃん!」
有紗は私の中学校からの友達で今ではなんでも話し合える仲になった。
有紗は彼氏がこの高校にいるからその先輩と登校するらしい。…って私たちも周りから見たら恋人だよね、恋人に見られてるかな…??
「ねぇねぇ、あの男の子かっこよくない?」
後ろでかわいい女の子2人が話しているのは多分星也のこと。目線は星也に向けられているもん。こんな私でもヤキモチやくんだよ。私だけにしか見せてくれない笑顔とかあるから嬉しいけど、この気持ち伝えたらこの関係が崩れちゃいそうでなにも言えないまま約2年。いつか言おうって思っているけどなかなか前に進めない。今はこうして同じ高校に通って隣にいるだけで満足なんだ。