「姫の名前、白木だよな」
「あぁ」
初斗の質問に疑問を感じながらも答えた
「んで、兄貴にはボディーガードがいて俺達とは住む世界が違うって言われた」
「そうだけど」
初斗は携帯を操作して
「もしかして姫の兄貴ってこれ?」
画面に映し出されたのは間違いなく凛世の兄貴
「な…………んで、初斗すげぇ」
「住む世界が違うってことは金持ちとかなんだろうなって思った」
「へぇ」
「案の定検索すれば引っ掛かった」
凛世の兄貴はIT企業の社長
父親はその会社の会長
若くして企業を世界へと拡大させる兄貴の凄さがつらつらと載っていた
「この会社へ行くか」
「っ!!初斗も行ってくれんの?」
「お前1人には出来ない」
「初斗ありがとう!!まじそういうとこ好き」
「夕食は焼き肉」
「喜んで奢らせて頂きます!!」
待ってろよ
今から会いに行くからな
凛世