「凛世」

「圭くんっ」




屋上に着くと同時に抱き付かれた




「職員室に若い人居たけどもしかしてあれが保護者?」

「…………兄。多分来てたのは兄さん」

「兄貴」




どうりで若い訳だ




「もうバレたんだ…………」

「ん?」

「兄さんが来たってことは私がこの学校に来ているってバレたってこと」

「え?」




話が見えねぇ




「私、家族に黙って勝手に転校して来たの」