あるお昼休みのこと、私はハマっている携帯サイトでぽちぽち遊んでいた。

「癒衣、何してるの?」

「携帯で遊んでる!」

見りゃ分かるわよ…という顔で後ろから画面を覗き込んでくる夏樹。

「ふーん…これってゲーム?プロフィールとかも作れるの?」

「うん!プロフィールももちろんだし、動物とかを育成するゲームとかもあるから凄く楽しいの!」

「あ〜、あんた確か動物好きだったわね…ん?…ちょ、ちょっと待って」

「どしたの?」

「これってあれじゃん!今大人気のコミュニティーサイト、『Happiness clover』!」

「夏樹も知ってたんだ!これ面白いよね〜友達を増やせば増やすほど、タイムラインにみんなの呟いたコメントが出る仕組みになっててさ〜」

「あたしもやってる!ね、フレンドなろ!癒衣の呟き見てみたい…」

「おっけー!じゃあ私から申請するね!」

彼氏よりもゲームや趣味に没頭していた私は、すっかり廃人になっていた。