15分後、DVDは終わり、私は何となくそのことを「Happiness clover」に呟いてみた。


すると思いがけないコメントが返ってきた。

コメント投稿者はあのユウだった。


☆コメント☆

ゆいさん>えっ、嘘!あれ見たんですか⁉︎わー!めっちゃ嬉しいです!(≧∇≦)




…本当に、こんなことってあるんだ。


DVDを観たという言葉が余程嬉しかったようで、彼は舞い上がっているみたいだった。

そして不思議と何故かSNS上では敬語だ。


すぐにコメント欄に返信すると他のフレンド関係の人の目もあり面倒だと思い、敢えていつものやりとり用のメッセージ記入欄に送信した。

彼からの返信は、



”でも何で俺だって分かったの?俺の顔知らないでしょ?”



私は迷わず、弟から教えてもらったからと応えた。



その言葉に彼はとても驚いていた。

彼は弟と同じクラスで、しかも席も近くよく話すらしい。


更には私が姉だということに気づき、住んでいるところもそんなに遠くはなく意外と近場の方だったんですねと親近感が感じられる文章を送り返してきた。

と同時に、私の中で彼は少し”心の許せる人”となった。



初めは全く知らない状態でしかも男の人であることに躊躇していた気持ちはいつの間にやらどこかにいってしまっていた。