偽り王子×イケメン嫌い女子


「ふんふーふーんっ♪」


いまだに上機嫌なあたし

でもスキップはやめた
だって………疲れたんだもん

いやー最近過労がひどくってぇ~


………とか言うとくねー



「今日のごっはんーはなーんじゃろなっ♪」


あたしの声が一人虚しく響く


スタスタスタ…………スタスタスタ


ほら足音も一人虚しく………え?

あれ?二人……?
いやいやそんなはず……


パタパタパタ…………パタパタパタ


一人のはずが二つ響く足音
まじですかい……?
あ、あたしまさかつけられてる?!

と、とりあえず走ろう!


ダダダダッ…………ダダダダッ

ピタッ………ピタッ


なんで?!
ハッまさかこれがモテ期ってやつ?!
……とか言ってる場合じゃなーい!


よくわかんないけどついてきてるやつがいるのは確か!


普通の女の子だったらここで逃げるんだろうけどあいにくあたしはそこまでかよわくない


ってこ、と、でぇ~………!!