偽り王子×イケメン嫌い女子


「「…………」」


まじ……?

え?行くの?今から?
絶対晩ごはん食べられないでしょ


「ハァー俺つばきのこと見るからかんなは先帰んなー」


「んーりょーかい!言われなくてもそうするよ!」


あたしは亮兄の言葉に待ってましたとでもいうかのように元気に返事をした

だって……いっつもあれにふりまわされてんだもん

今日ぐらい……ねぇー?休みたいじゃん?

まぁ亮兄も彼氏なんだし慣れてると思うけどねー


「じゃあなー、気をつけて帰るんだぞー」


「ほいほーい♪」


すっかり気分が上がったあたしは亮兄と別れてスキップで家への道を進みだした