偽り王子×イケメン嫌い女子


「次はアンカーだね。やっぱね、これは陸上部に……ねー?」


「………ううん、アンカーはかんなちゃんにお願いしてもいいかな?」


……え?今なんて言った?
アンカーハカンナチャン?
何?幻聴?
だってあれでしょ、アンカーって一番速い人しかいないあれでしょ?

………いやいやいやいや、それがあたしって?

なんのジョーダン?ばつげーむ?


「ってはぁぁぁぁあ?!?!
アンカー?!?!」


「おっわぁびっくりしたぁ。10秒ぐらい固まってたと思ったら急に叫ぶんだもん、やめてよもう」


そ、そんなこと言われても……


「何であたしなの?!そこはやっぱり陸上部がやらなきゃ!」


「ううん、いーい?これは作戦!
普通ならタイムで別れるでしょ?でも私達はみんなあんまり変わらないし他のチームと差をつけるためにも一走、二走、三走、そしてアンカー、この順番が一番だと思うの」


それぞれを指差しながらそう言われた。


「私もそれがいいと思う!」


「うちも!」


まぁーあたし以外みんな賛成ならやるしかないよね。
アンカーなんて普段出来ないんだからこうなったらとことんやってやろうじゃないの!!


それから少しバトンパスの練習をして体育の授業は終わった。