偽り王子×イケメン嫌い女子


「じゃあー………
とりあえずタイムはかろうか」


陸上部の子がストップウォッチをかまえながら言った。


「えーー!!バトンパスじゃなかったのー?」


「おバカ。タイムわからなきゃバトンパスの順番も決められないでしょ!」


あたしの一言にすかさずつばきがつっこむ。


「あぁ!!そっかー、なるほど!!」


「アハハハハハハッか、かんなちゃんおもしろいねー!い、今そんなボケいらないでしょー!!」


なぜかリレーのメンバーの子に大笑いされる。
あれー?あたしボケたつもり一切ないんだけどなー……


「クスクスホント、力ぬけるってー!!
田中さんと小日向さん、いきぴったりすぎだし!」


「えっちょっとーなんで私までー!!
かんなだけでいいって!」


「ちょっなぬー!!聞き捨てならないよー?!」