偽り王子×イケメン嫌い女子


しばらくしたらつばきが来た。

「ちょっと!何、人の机でくつろいでんのよ」


「い、いやーだってここちょうどお日様当たってきもちーんだもん。
それよりもう決まったの?」


「うん、私はね。ほかのひとはまだやってるけど」


「へぇー、で何になったのー?」


「バレーと陸上だった。陸上は一緒だからよろしく!」


「うん、よろしく!
バレーかぁー……つばきがいたら心強いね」


「まぁ元バレー部だからねー
てかね、人数の割に競技が多すぎだよね!これは掛け持ちになる人もけっこう出てきそうだねー」


「あはは、だね。あたし一体何個出なきゃなんないんだか」


「確かに!!もしかしたら全部かもよー?人気だったからねーかんな」


「うげーやめてよ。
ってつばきが変なこというからでしょー!!」


「だって本当のことじゃん!」


こうやってしばらくつばきと他愛のない話をしていたら種目決めは終わっていた。

このころにはイライラは少しおさまっていた。

あ、でもでも!あたしのファーストキスを奪ったことは一生許すきはないからね!


結局あたしがでるのは
陸上競技の
リレー


室内競技で全員強制参加の
ダンス部門

球技の
バスケとバトミントン

となった。
うぅーんちょーっと多いけどまあ決まったからには全力でいくよ。
と!く!に!
バスケとかバスケとかバスケとか!!

うぉっしゃあ!!
やる気出てきたー
絶対勝ぁつ!!
これでも負けず嫌いだからね!


「じゃあこれで全員決まりましたね。ちょうど次は体育の授業なので決まったものを練習してください」


「「「はーい」」」


クラス全員がそろって答える。
うんうん、みんなも気合い充分だね。