「ー……ちゃん、かんなちゃん!」
「………あ?」
「ヒッあ、あのあのせ、先生来たよっ」
あーいけないいけない、あたしとしたことが、ついうっかりひっくーい声をだしてしまった。
「あ、そうなの、ありがとー教えてくれて」
今は秋に入ったばかり席替えもしたけどつばきとはけっこう離れてしまっている。
今教えてくれた子にお礼をいい、前を向く。
「えー、みんなそろそろ体育祭の時期だ。この学校の体育祭は少し特殊でな
三日間かけて行うんだ。初日に陸上競技、二日目に室内競技、そして最終日には球技を行う。まずこの三つに分けてくれ、委員長」
「はい、体育祭は学年対抗で男女混合です。だから先輩方と戦うことになります。勝つためにはランダムに分けるのではなく、自分の部の種目や飛び抜けて得意なものにいってください」