そして今現在空き教室に瀬戸翔馬と二人っきり。
あのあと反抗してみたけど男の力には敵わずここまでずるずると運ばれたのだ。
「あのー、なんですか?」
さっきから無言が続いていたがたえられず口を開いてみた。
「お前……俺のこと絶対に誰にも言うんじゃねぇぞ」
「は?あぁなんだ、そんなことですか。大丈夫ですよ、もともと言うきないですし言ったところで学校の王子がたらしで能無しの最低人間って誰が信じてくれるんですか」
「……てっめぇ言ってくれるじゃねぇーかよ。それにさっき小日向さんに言おうとしてただろ」
「あーはいっしてましたねー。すいません、つい口がツルッと。もう帰っていいですか?あなたとこれ以上いたくないので」



