「言うまで逃がしてやんねーよ?
この俺の秘密を知ったんだ、ただで済むと思うなよ?
あ、俺がこんなんでガッカリしてるとか?それとももう俺への恋心さめちゃったー?
それにこの後約束あるし、早くしたほうが身のためだよ?」
…………は?
この男はさっきから何をほざいてんの?
ガッカリした?
恋心がさめちゃった?ふざけんな。
「離して。
さめたもなにももともとあんたに恋心なんてもんは持ち合わせてないし。
誰がこんなやつ好きになんのよ、気持ち悪い。みんな騙されてるよ。
何がプリンスよ、何が王子よ。
ただのナルシストじゃない。
とにかくあたしはあんたなんかだいっきらいってことだから!
じゃあね、さよならっ!」



