「またまた〜。隠しきれてないよ〜。可愛いな〜」 ウザッ その男子をキッと睨む。 「どこの誰だか存じませんが、余計なお世話です。可愛いなんて言って落ちるなんて思わないように」 無視してスタスタ歩く。 そのチャラ男子は自分に落ちない女子がいるのに驚いたのか、一瞬あっけらかんとしてまたニッコリ笑った。 「知らないなんて悲しいな〜。僕は花村真(はなむら しん)だよ。君は春田蘭ちゃんだよね」