「はぁ…」


私が一番大好きな時間は、


放課後の図書室で過ごす1時間。


ここには、あいつらは来ない。


…………そのはずだった。


「お、アンドロイドじゃん!」


あいつがきた。鈴木奏多だ。


「…な…んで…こ…こに…?」


「あらら?アンドロイドちゃん。意外に人見知り?」


「そんな…こと…な…い」


「意外とかわいいとこあんじゃん♪」


…ぽんぽんっ


なっなっ………


こいつ…頭なでやがった…


「やめろっ!」


…パシっ


「お前もうちょっと素直になればいーのにな。」


そんなことゆわれたって、


なれたらとっくになっとるし―――