友達の延長線


「あたしも描こうかなって!」

微笑むと、舜君は少し笑う。

「友達と絵を描くのが初めて楽しいって思えたよ」

「…友達?」

あたしと舜君は友達なんだ。

嬉しくて笑顔になるあたし。

「…ヘタクソだけどね」

あたしは照れ笑い。

「まぁね。センスはないけど楽しいならいいんじゃない?」

サルの絵を一度見てからまたクスクスと笑う舜君。

「ちょっもう見なくていいよ」

あたしは恥ずかしくてサルの絵を消そうと手を伸ばすと、パシッと止められた。

「…消しちゃダメ。俺が写真撮ってからね」

微笑まれて、あたしは舜君との近さに驚いた。

綺麗な黒髪があたしの額に触れる。

恥ずかしくなって逸らして目を瞑る。

「……反則だよ」

そんな舜君の声が聞こえてきて。