友達の延長線



ソウ君までもが吹き出して笑い出す。

「え、可笑しいかなっ?」

あたしは隣にまたサルの絵を描く。

「なんで耳上なの。横でしょ」

天宮君は笑いながらも、あたしの握っている棒と一緒に、私の手の上から握った。

「…っ」

え、棒だけじゃなくて?

天宮君はあたしの二匹目のサルの隣に書き出した。

「…耳は横だから。それにミッキーみたいに描くんだよ」

「へー」

あたしは手を動かされること2分。

そこにはあたしのサルとは似ても似つかないくらいの上手い可愛いサルの顔ができた。

「うわー凄いっ」

「舜は美術の才能凄いんだよ」

ソウ君は天宮君のことを嬉しそうに語る。

「そんなことないから。ソウのが有名じゃんか」

ため息のように言う天宮君。

「ソウ君も天宮君も凄いんだ…」

あたし、何一つ凄いことがないな。

あたしはふと考える。

でもでてくることはない。

「俺は舜でいいから。ユカって呼んでいい?」