友達の延長線


天宮君は感情のない顔で砂に絵を描いている。

そこには可愛いお猿さん。

あたしはソレをジーーッと見つめていた。

「……な、何?」

どもった声が聞こえて、顔を上げる。

すると天宮君がサッとあたしの見つめていたお猿さんを消してしまった。

「…あ、サル」

あたしは残念だった。

きっと顔に出てしまっていたと思う。

「そんな顔しないでよ。いずれ消えるんだから」

悲しそうに笑うから……。

「写真撮れば良かったっなぁ」

あたしはそんな事を呟いていた。

「え?」

天宮君は意味がわからない、と眉間にしわを寄せる。

「写真に撮れば、またいつでも見られるよ。それにあたしはさっきの絵…忘れないよ」