後ろを振り返ると、そこには空がいた。

夢「へ?…そ…らなの?」

空「そうだよ。僕は空だよ。」

空は、生きてたんだ!

空が生きてるー!

夢「空!」

私は空を抱きしめようとした。

スルッ

あれ?

スルッ

え?…なんで、カンツウするの?

空「僕もびっくりしてる。
これって、遊体離脱ってやつだよね。」

ユウタイリダツ~!!!

へぇー!そんなのってほんとにあるんだ…って

ちっがーう!いや、いや、おかしいでしょ!

夢「じゃあ、ほんとの体の空はまだ寝てるの?」

空「そういうことになるね。」

夢「なんでいるの?」

空「夢との最後約束を守ろうと思ってね。」


夢「そのいいかたじゃ、もう死んじゃうみたいじゃん!」

空「だって、そうで…

夢「ふざけないで!」

私は空の言葉をさえぎった。

夢「自分が諦めたら、もう終わりだよ!
なんで、諦めるの?!
最後まで、自分を信じてよ!!
空が信じなきゃ、私も信じれなくなっちゃうじゃない!」

夢「ずっと、待ってるから!空のこと!
いつまでも、待ってるから!
絶対…待ってるから…」

私は泣きながら言った


空はうんとうなずくと、

スっーと

きえて、空に行った。