え〜 少し状況を整理しましょう
まず私は砥抦高校の入学式に出ていた
それから校長の話になり
寝そうになった私が視線を逸らすと
隣で思い切り爆睡してる人がいて…
起こそうとしたけど起きなくて…
それから……………
それから!?
ここから記憶が途切れている
なんてこったい!
悶々と自問自答を繰り返していると
フッと小さく笑う声が聞こえた
声のする方を見ると
生徒会の人が私を見て少年のような
笑みを浮かべていた
(あんなに無邪気に笑うんだ…)
思わず見惚れていた
それに気づいたのか彼は照れながら
咳払いをした
(うわあ…可愛いなあ………ん?
ちょっと待って 何か忘れて…)
「ああ!!」
「!なんだよ びっくりしたな」
「そういえばなんで私此処に
いるんですか!?しかもさっき
あったばかりなのにお…お
お付き合いなんて!貴方誰ですか!」
「…覚えてないか」
その言葉は私の耳には届かなかった
