「な、凪センパイ!!」
「ん?あぁ久しぶり莉愛。」

おー久しぶりこいつ見たわ背伸びたんじゃね?
莉愛は美桜と同じ学年の男子。子犬みたいなやつで栗色の髪の毛してる 自称地毛らしい…

「センパイ!また 部長ともめたんですか?!」
「もめたから 美桜が呼んできたんだろ~?ねぇ凪センパイ?」
美桜が黒い笑みをうかべる。

「センパイ~…ほんとに困りますよ!最近噂になってるんスよ?!」
「んあ?…なにが?」

「「平野高校美術部戦争!!」」
美桜と莉愛が声をそろえて言う

は??なんそれ漢字並びすぎて韓国語かと思ったw
「え?」
「え?じゃないっス!!大変なんっすよ?!」
「そーだよ~ 美術部の部長と副部長のこの喧嘩どっちが勝つのか!!ってな感じで全校生徒が駆け引きしちゃってて~…」

「ふーん。」
「えぇ!!反応薄っ!!あ、でもまだ続きがあるんス!!」
「速く話せ。飽きてきた。」
美桜がため息をつく…

「凪センパイこの美術部は2つにわかれてるのわかりますよね?」
「ん?あぁ なんかわかれてるなー…」
「あれはですね 部長派と副部長派でわかれていて 部長派は頭のいい奴ら。副部長派は喧嘩が強い奴らでわかれてます!」

「んなのあったのかよ…」
「知らなかったんスか?!」
「んだ。」
「はぁ…それで今、そのわかれた奴らで戦争が起きてるんです!」
「いいんじゃねぇの?好きにしたら?」
「このとんちんかん!!!!!」
ゴスッッッ
「ンゴッ!!」

親にも殴られたことないのに!

「センパイ!!美桜たちが入部した部活はなんですか?!」
「び、美術部です…」
「な、凪センパイ!!鼻血出てるっす!」
「そうだよ!美術部なの!!美術部はとても美しい絵を描くのが仕事なの!!喧嘩してどうするのよ!!」

確かにそうですな

「でも、俺は部長が嫌いなの知ってるだろ?」


「何してるんですか?……」

え?…なんで

「春!!」

「い、いやなんでもないよ?! は、春は部長のところ行かなくていーの?!」
「あ…そか…部長のところ行かなきゃ…」

春は銀色の髪をなびかせ歩きだす…
「あ…ねぇ副部長…綾に…手だすなよ…」

俺怒るから といって彼は歩き出した。