次の日の朝。

さすがに悠大君はいないだろうと思ったのに…

「…悠大君…」

家を出るといた。

また迎に来てくれたのかな。

「一緒行こう??」

そう悠大君は私に言った。

「…なんか、悠大君に迷惑かけちゃったね。私と付き合ってくれたのも、基羅君とくっつける、私のためだったんだね」

「…俺がね…俺が栞奈ちゃんと付き合ったのは俺が好きだったからだよ」

「え…??えっ、だって…好きなんて一度も…」

「うん。だから今日、後悔する前に言おうと思って」

「…」

「栞奈ちゃんといたらすごく楽しくて側にいたいと思った。気づいたら好きになってた。でも」

「…」

「基羅は俺が栞奈ちゃんを好きになる前から好きで、もしも栞奈ちゃんも基羅のことを好きならって…基羅と付き合ってそれで幸せなら俺のこの気持ちはもういいよ。好きな人が幸せなら俺は嬉しいな」

「悠大君…」

「だからなくとか許さないよ」

「…うん…」

そして悠大君は私にこう言った。

「だから今日で一緒に行くのは最後」

「な、なんで…」

「基羅は浮気する人嫌いだよ??」

そう笑って悠大君はもう、それ以上この話をする事はなかった。