毎日充実はしてるものの、
やっぱり寂しい時は寂しい。
夜なんか特に心細くなる。
「あら、おはよう、愛ちゃん。」
振り向くと、犬を連れた
モデルさんみたいな人が
私に手を振っている。
「あっ、江梨子さん。
おはようございます。」
「うふふ、今日も綺麗ねっ。」
いやいやと苦笑しながら答える。
江梨子さんはご近所の奥さん。
4年ほど前に結婚を機に
この住宅街に引っ越してきた。
確か今は25歳だった気がする。
私が小学生6年生の時から
お世話になっているから
もうお姉さんのような感じ。
1人暮らしを決めれたのは
江梨子さんがいたからっていうのが
大きかった。
よく家に来てくれるし、
ご飯を持ってきてくれたり、
誘ってもらったり...
おまけに美人で、家事もこなせる、
完璧な奥様だ。
私の憧れでもある。
