隼人side



「ふぅ、やっと出れたね~。」

隣を歩く 日比野さんが
気が抜けたように言った。

「うん、捕まらなくて良かった。」

俺もつられて安堵する。


今から、前に約束したように
彼女の部活に付き添う予定だ。

「それで、どこに撮りに行くの?」

「そうだなぁ…
私いつも撮りたい時にとるから
お散歩っぽくなるかも…。」