ーキーンコーンカーンコーン

生徒達が次々と起立する中、
びっくりしたように
慌てて立ち上がる右隣の彼女。

こっちの視線に気付いて、
恥ずかしそうにしている。

クスッ

「おはよう。」

声をかけると、
照れ笑いしながら答えた。

「...おはよう、南くん。」




ー2年前のあの子は
目が覚めた時、
どんな顔をしたのだろうか...。