海の花公園 -2人の場所-


…あれ?

顔をあげると、南君が口を開いた。

「ははっ、こちらこそよろしく。」

よかった~…。
一瞬だったんだろうけど、
無視されたかなって思ったよ。

何か笑われてるけど…。
やっぱりおかしかった?

でも、何だか楽しそうだし、
別にいいかな。

南くんにつられて私も笑う。


けど、他の私の耳に入ってくる言葉で
無意識に顔を下げる。

少し息苦しい気持になった。


正直苦手だけど、
いずれはなくなるよね...

よし、と前を向く。


ちょっと左を見てみると
南くんがこっちを見ていた。


「よろしくね、日比野さん」


そう言って、微笑んだ彼の笑顔は、
王子といわれている証拠そのもので、
その笑顔を向けられていると思うと、
急に恥ずかしい気持になる。