海の花公園 -2人の場所-



愛 side



放課後、家に帰ってから
いつもの時間に公園に来てみると
もうベンチに人影がある。


さっき一緒に帰ってから
一回別れたのに
また会えるってすごい事。


自然と口元が緩んじゃう。


「南くん」


「...」


「?」


前に回り込んでみると
目をつむったまま俯いている。


ー寝てる...。


また夜ふかししたのかな?


起こさないようにそっと隣に座った。


するとどこからともなく
ももちゃんが来て私の膝の上にのる。


「ももちゃん、久しぶり」


優しく撫でると、
くるっと丸くなった。




今の私には考えるべき事がある。

というかできた。


今週末の10月13日
南くんの誕生日らしい...。


それは今日
昼休みが終わる少し前、
麻里と廊下を歩いてるときだった。



ーーーーーーーーーー


「あっ!やっほー愛ちゃん!」


「翔くん!こんにちは。」


「おう!ていうかさっきたまたま
カレンダー見たんだけどさ、
よかったな、13日 土曜で!」


ー13日?何かあったっけ...


「? なにかあるの?」



「何って、隼人の誕生日」



「え? そうなの…?」


あー、やっぱりかぁ
といいながら翔くんが続ける。


「まぁ、確かに言わなさそうだもんな。
それ以前にそれすら忘れてそう
あいつバカだから。」


本当に全然知らなかった...

聞けてよかったよ〜...


「あ、ちょっと後で教室いくね!
今は時間ないから…!」


ーーーーーーーーーー



それで次の休み時間
南くんの好きなものと
プレゼント選びの相談に
連絡先を教えてもらってきた。


今日が9日だから、
あと4日?


改めて時間ない~。


明日学校終わってから
アウトレット行こうかな。



その時、左肩にふわっと
重みがかかった。


隣を見ると南くんが
肩に寄りかかるようにして寝ている。


ー ~っ...!!


近いし、なんだかくすぐったいし
心臓がちょっと…


「あっ」


ももちゃんは
膝の上から飛び降りて
どこかへ行ってしまった。




南くんが目を覚ましたのは
ドキドキに耐えて10分後のこと。