その言葉を聞いた瞬間、
視界を濁していた、
涙がこぼれ出た。


何でだろう、
この人には私の気持ちが筒抜けみたい...。

一言ひとことが、私の胸に響く。


次々に溢れ出てくる涙は、
私の閉まっていた気持ち
そのものだった。


泣きじゃくる私の頭を
ぽんぽんと撫でる彼の手から
伝わる熱は、
私の冷えきった心を温める。


すごくほっとしているはずなのに、
同時に胸が苦しかった。