海の花公園 -2人の場所-


「うん、何でも聞くよ。
いくらでも。」


そこには南くんの優しい表情があった。

まるで私の気持ちが分かってる様な。


「ありがとう...。」


キュッと胸のどこがで音がした。

黙って待ってくれてる彼に
話を続ける。


「私ね。お母さんが死んじゃった時、
1回も涙が出なかったの。お通夜も
お葬式の時も、その後も。
学校終わってから毎日病院に通って、
お世話したりしてたせいかな。
実感がわかなくて...。」