はぁ。めんどくさいけどやるか。
高野くんはサッカー部で練習抜けられないみたいだし。



「…宮野、手伝うよ」



「えっ……いいの?」



「うん。おれ、宮野の事置いてなんて帰れないよ」


「……なんで?」


「…なんでって……」


少しだけ、考える月野くん。

私は不思議だった。
なんで、私を置いて帰れないんだろう




「……俺も分かんね。いいから、やろう!ここじゃ、集中出来ないから図書室でいい?」



「…えっ、あ。うん!」



月野くんは焦ったように目を逸らして荷物を持って教室から出て行ってしまった


「…ちょ、ちょっとまってよ!」